ミュニック 街の有り方

ホテルを出てすぐ右に足を向けると、こんな感じのソーセージやお肉を売るお店がずらりと並んでいる
きっと売っているものは似たりよったりなのだろうけど、
一軒一軒味にこだわりがあり、数件並んでいても競争していけるに違いない
ビクトリアン・マーケットにはこんなお店がずらりと広場に出ている
こちらのお店はチーズ&バター専門店
マーケットに、こうしたお花屋さんだけでも少なくても数軒ある
それも離れて建っているのだけではなく、花屋さんは隣通しに固まっている
スパイス専門店や、きのこ専門店、もちろんビールやソーセージも有りベンチでランチタイムを取る人も多し
野菜や果物もみんな美味しそう
私が東京に欲しかったのはこんな広場なのかもしれない
六本木の防衛庁跡に立ったミッドタウン
収益率だけを考え、平たかった街がどんどん縦に伸びていく
個人事業主は商売の場を失い、大手産業だけが製品のクオリティー管理に走る
ミッドタウンや六本木ヒルズではなく、
東京の人が日々日常の中で豊かになれるような、地域に密着した都市開発はできないのだろうか?
どんなに古く素晴らしい建物や家でも、採算が取れなければ淘汰され壊されていく
作られたものが消費者に届くまでの間
大企業が流通を管理し、作った人から直接ものを買えるという機会がどんどん失われていく
東京ミッドタウンに、超高級なXXがいっぱい並ぶ場所ではなく、、
もし、昔ながらのお豆腐やさんがあったり、
昔ながらの、お肉屋さん、お魚屋さんやお惣菜やさんがあったら?
東京近辺から毎日のように新鮮な野菜などが集まってきたら?
美味しいいお蕎麦屋さんがあったら?
東京のど真ん中で、昔からあった鳥居をくぐる機会があっても良いと思う、、、
このヨーロッパで何百年もそこに経ち続けた教会にぶち当たるように、、、
一粒400円+のチョコレートよりも、もっと豊かになれる街、商店のあり方というのがある
縦に伸び収益率だけを考えなくても、変化を共用せず今あるままの姿で息長く豊かな生活を保てる街は沢山ある
今、豊かになろうとして(?)土地を再開発し、大きなビルを建て、
昔から住んでいた人をrelocateとして、小さな個人事業主の仕事の機会をどんどん奪っていくこの環境
本当に10年、50年後に豊かになるとは思えない
豊かに、もしくは、リッチになるのは開発に関わった一部の人だけで、
実際にこの流通に巻き込まれた消費者の幸せを考えたものではないという事
東京縮小計画、みたいなものが必要だと思う今日この頃です
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